ボランティア活動
明秀日立は地域のボランティア活動に積極的に参加しています。
本校教育理念に基づき、教育活動の一環として、2023年の県北地域豪雨災害時には学校全体としてボランティア活動を行いました。
今後も幅広い地域の課題に目を向け、高校生ができること、明秀日立ができることを考えながら、地域社会に貢献することを体験させていただくことで自己肯定感を高め、豊かな人間性を育んでいきます。
高校生ならではの感性で地域貢献
明秀日立では地元日立とかかわるボランティア、インターンシップなどのプログラムも充実。
その中から「日立シビックセンター科学館」との活動をピックアップ。
坂本流唯さん(特進Aコース・茨城大学附属中出身)
「広報のお手伝いをするプロジェクトに参加しています。みんなでアンケートを募り、それをもとに来館者を増やす企画案を考えて科学館の方に提案。科学館というと子どもや親子が来館するイメージですが高校生も大いに楽しめる施設なので、私たちのアイデアが役立って高校生にも来てもらえるように役立ちたいです。私は理系ですので、科学館のお手伝いができるのはとても楽しい。ボランティアを通じて勉強にも生かしていきたいです」
日立シビックセンター科学館(サクリエ)事業課長の川﨑寿則様から一言
「高校生のアイデアは我々としてもありがたい。中・高校生がなかなか来てくれない理由を知ることも大切ですし、提案が楽しみです。科学館は科学を身近に感じていただけるように 3 年前にリニューアル。中に入っていただければ楽しいのは間違いないですから」
畑で実感する茨城の恵み
日立市の社会福祉協議会が運営する、農園でのボランティア活動に参加する根本さん。
3年生というタイミングで手を挙げた理由とは?
根本恋羽さん(特進Aコース・大宮中出身)
「この畑で栽培しているのはサトイモで、これからサツマイモも育てます。もともとボランティアには興味があって、日立市内のイベントの受け付けなどもしていました。3年生で受験も重なって忙しい時期になるのですが、社会に出たらもっと時間が取れないと思うので、今が良いタイミングだと思います。将来は茨城県内で公務員として働きたい。いろんな人と協力して、土やここにいる生物と触れ合い、植物を育てる。この活動を通じて社会、地域の問題とか、なにか課題となることを見つけ出すことができるかもと考えています。茨城は野菜王国でもありますし、県のことを知る上でも意義深いかなと思います」
かみねゲンキPROJECT
「神峰町から日立を、茨城を、そして日本を元気にしよう」という理念を掲げ、日立市立駒王中学校と私立明秀学園日立高等学校がタッグを組み、2023年「かみねゲンキPROJECT」を始動。
今後は神峰町のお住まいの方や神峰町で働く方々とも連携して,さまざまな活動を通じて中高生の「ゲンキの輪」を広げていく予定です。
ラジオ体操コンクール参加
全国で取り組まれるラジオ体操の考案者の一人が、本市出身の遠山喜一郎氏であることから、日立市ではラジオ体操を「郷土の宝」として様々な事業を展開しております。
その一環として2023年で3回目となる日立市長杯ラジオ体操コンクールが開催され、明秀学園日立高等学校もダンス部や有志の生徒たちがチームを結成し、3年連続で出場し、3年連続で優勝させていただきました。
明秀日立はこれからも日立市とともにラジオ体操を盛り上げていきます。皆さんもぜひ日立市発祥のラジオ体操を日常の中に取り入れてみてはいかがでしょう!
地域社会における探究活動
日立市のカッコいい大人を取材してみた
2021年から2023年の活動期間の中で,日立市で働く方々に取材をし,お話しいただいた内容を文章にまとめ,その魅力を地域の方々に広めることを目的としています。
活動内容
1 「カッコいい大人」の定義の話し合い
2 地域の情報収集
3 候補者への取材依頼・協力要請
4 取材
5 取材内容の書き起こし・文章執筆
6 文章案の校正
7 写真撮影
8 ページデザイン
9 印刷発注
10 配布
以上の過程を受講した高校生と担当教員の二人三脚で行ってまいりました。
モノ・サービスが溢れる現代社会において,その背後にある,関わる方々の「ストーリー」を掘り起こすことで,私たちの町にあるモノやサービスに唯一無二の価値を見出すことができます。また,地域のため,夢のため,身近な人とのつながりのために努力や挑戦を続ける大人たちの存在と,その大人たちから伝えられる言葉から,高校生が「カッコいい」と思い,将来に,大人になることに,憧れや希望を抱いてくれることを期待し,この教育活動・学習活動を行ってまいりました。
勉強することへの苦手意識を持つ生徒や,初対面の人とのコミュニケーションに抵抗感のある生徒など,この活動は受講した生徒たちにとって,大きな挑戦の機会となりました。準備していた質問のうち,最後の質問を冒頭からしてしまう生徒,何も質問ができなかった生徒,緊張から汗を大量に流しながら取材を行う生徒など,一人ひとりの生徒たちの努力の成果がを,今回この冊子という形で完成させました。そのような生徒たちの様子を思い浮かべながら,各記事をお読みいただき,日立市という町に生きる人々の魅力を読み取っていただけたら幸いです。
日立の自然とかかわる
生物の授業の延長で有志が集まって行われる『ひたち自然科学研究部』。
2人にとって、日立を流れる河川は学びの場です。
柴田 司さん(特進Aコース・助川中出身)
「活動は火曜日にミーティング、土曜の放課後に宮田川でのフィールドワーク。今日は川の流速と水温を調べていました。きっかけは 1 年生のときに履修していた生物の授業で、人手が足りないから参加してくれと(笑)。3 年続けていますが、クラスのみんなも興味を持ってくれているのがうれしいです。本当に楽しい活動ですし、進学してもなんらかのフィールドワークは続けたいです」
杉山 稜さん(特進Aコース・豊浦中出身)
「日々変わる水温や流速に対して適した生物が見つかったり、微弱に違うだけでも環境が変わって生物は移動する。細かいデータを集めることで自然の色々なことが見えてきます。ここから自分たちの社会生活につながっていくものってあると思うので、社会貢献じゃないですけど続けていきたい。教室だけではなく緑の中で学ぶのはリフレッシュにもなっていいですね」
探究フィールド三宅島
伊豆諸島の一つ「三宅島」にて、探求プログラムを実施します。
火山活動が活発な三宅島では、自然と共生する生活を体験できます。防災や災害復興、地質学や海洋学など幅広い分野の探究フィールドです。
令和6年度は9月27日〜30日に実施しました。