本校は、「明るく、清く、凛々しく」の建学の精神のもと、「至誠、敬愛、自律、勤勉、協力」を校訓として、自分を磨き、自ら人としての価値・存在感を高めることのできる学校として教育活動を続け、今年で創立98年になりました。これまでに2万5千人あまりの卒業生を世に送り出し、卒業生はそれぞれ文化・教育・芸術・スポーツなど、社会の様々な分野で活躍しています。
本校は2年後に創立100周年を迎えますが、伝統を継承し、生徒の健全な成長を育む学校として、人口減少社会など変化の激しい社会においても安定した生徒数を確保しつつ永続的に発展する学校を目指して教育活動を続けています。その際に指針としているのは、時代の環境を踏まえて作成された「アクションプランM’2025」です。これは私たちの目標を具体的に示し、保護者の皆さんや生徒たちと共有しようとするもので、これに基づき創立100周年を成功裏に迎えるための準備をすすめています。
本校の教育活動を具体的に紹介すると、生徒が高校3年間で一回りも二回りも大きく成長して本校を巣立ってほしいと願い、「本気・心遣い・挨拶」を三つの柱として、授業、学校行事、部活動など何事に対しても「本気」で取り組む生徒、誰に対しても「心遣い」のできる生徒、そして、明るい笑顔で「挨拶」のできる生徒を育てることを目指し教育しています。本校は、全職員が本気で生徒に寄り添い、応援し、共に成長し、一生涯の絆を作り上げるために活動し、生徒ひとりひとりが、自分の夢に向かって全力で努力を重ね、夢を実現する、そんな学校です。これからの明秀学園日立高等学校に注目してください。
授業を大切に
高校生活は様々な活動で成り立っていますが、高校で過ごす1日の約7割が授業です。「学校教育の根幹は授業」。生徒自身が、授業の中で興味・関心を抱き、授業を通して「学び」を得、そして、授業の中で成長を実感する。魅力的で学び多い授業を行うため、われわれ教員はつねに挑戦し続けます。また、習熟度別に3つのコースと、2年次に選択できる研究者育成に特化したGSコースを含め、4つのコースがあります。それぞれのコースで、生徒一人ひとりに合った「学び」の環境を整えています。
自分らしさを見つけるために
高校生活という「木」は、根幹である授業に加え、枝葉となる「+α」が豊かさを支えます。朝、電車の中で友人の顔が見えるとほっとする登校時間、友人との何気ない語らいの時間、食事を友人と共にする昼休み。特に、私たちが重視するのは放課後の時間です。放課後の時間が充実することで、「自分らしさ」を見つけ出すきっかけになると考えています。「自分らしさ」、つまり、アイデンティティの確立という高校生活の目標を、多彩な放課後コンテンツで支援します。授業に加え更に学びを深めたり、苦手を克服するための特別課外や、大学受験対策を目標とした塾講師による特別講座、部活動との両立を支 援するため、部活動後の 18 時 40 分から始まる特別講座も実施しています。教科の学習だけでなく、日立市という地域を生かした探究活動も充実しています。本校には、宮田川の生態系調査、ボランティア活動、地元企業でのインターンシップなど、地域の方々の強みを生かした「学び」のローカルネットワークがあります。それらの多くの未来モデルと生徒をつなげ、生徒一人ひとりの「自分らしさ探し」をサポートします。その「伴走力」こそ、「明秀らしさ」です。
伝統を継承し未来へ
明秀学園日立高等学校は、1925年創立から来年で 100 周年の節目を迎えます。1世紀の間、この日立の地で教育を行い、多くの人々の人生に関わってきました。どのような時代にあっても、自らに自信を持ち、自らの人生を自らで切り開き、他者の人生と共に生きる人間を育成し続けてきました。私自身、校長になった今でも目指すは「生涯現役」。生徒一人ひとりと向き合う時間を大切にすることを常に心がけています。
挑戦と努力を重ねることで、
それぞれの「夢」を叶えてほしい。
Through a combination of your efforts and acceptance of challenges, it is my hope that you can fulfill your dreams.