世の中には様々な考え方・価値観・生き方があります。そんな中でいったい何をもって「普通」という判断をすることが出来るのでしょうか。何を基準として「常識」とするのでしょうか。
人はそれぞれでいいのではないでしょうか。その人その人で考え方や価値観も違う。本校入学者の多くは「自分は常識から外れているのでは…」という不安を抱えています。しかし、かの有名なアルベルト・アインシュタイン博士が『常識とは18歳までに身に付けた偏見のコレクションのことをいう』と述べたように、常識という不明瞭で不確実なものに振り回されて自己の存在価値を見失ってしまうことは本当に残念なことです。
対人関係の不安から、中学校途中で学校に通えなくなってしまった生徒の話ですが、思い切って通信制の門をたたき、自分のぺースで学習に取り組み、徐々に通信制高校の行事等にも参加できるようになり、見事難関私立大学に合格。大学卒業後は一般企業に就職し、今では結婚して子供もいる、という話を聞きました。その生徒は「中学校は毎日通って授業をうけるもの」という常識の外にいたからこそ、通信制高校に入学して改めて学ぶことの大切さを知り、少しずつ行事に参加しながらも、人と関わることの大切さや幸福感を感じることができるようになり、多くのことを主体的に学ぶことができたのです。
本校では単に「高卒資格取得」を目的としているのではなく、一人一人の「無常識」をカタチにすることで、それぞれの存在価値を見出し、家族や友人を含めた「一人ひとりが笑顔になれる」ことを第一の目標としています。多様な感性を持つあなただからこそ、本校で「常識」という固定観念や偏見にとらわれずに学ぶことで、将来自分自身の存在意義を感じ、社会に貢献できる人物に成長できると信じています。また、本校独自のスマイルサポーター制度では、同じような悩みを克服した先輩たちが、あなたの学習面や生活面での不安について、親身になって相談に乗ってくれます。安心してご入学いただき、笑顔で学校生活を送ってください。
校長 塙 定之